出会い系サイトを通じて知り合った人妻
別にそれほど珍しい話ではないのですが、出会い系サイトを通じて知り合った人妻の話をしたいと思います。
相手は人妻で、おまけにいまのところは旦那と離婚する意思がないということですから、言葉で表せば不倫とか、あるいはセフレとしての関係ということになるでしょうか。
不倫という言葉は、人妻の主観から考えたものですね。

僕が彼女と知り合ったのは去年の夏、つまりは大学一年生の夏でした。
大学生になると、たいていはまずどこかのサークルに所属することを考えます。
僕自身は、とりわけ男女の出会いを意識したということはありませんでしたが、マイペースに友達作りをしたいなという希望は間違いなくあったので、手ごろなテニスサークルに入りました。

しかしながら、サークル選びの際に失敗したポイントが少なからずあります。
それはなにより、サークルに所属する人数があまりに多すぎたことです。
マンモスサークル(という言葉が本当にあるかどうかは分かりませんが)になれば、一人の人と綿密に話をする機会が難しくなります。
ただでさえ、僕は対人コミュニケーションが得意なタイプではないので、多人数の集団の中で自分の意見を言うことはちょっと苦痛なのです。
社交的な人は、多少人数が多くても、自分と気の合う仲間をさっさと見つけて、アドレスを交換して、という流れになるのですが、僕はその流れに完全に乗り遅れました。
かといって、他のサークルを覗くタイミングも完全に逃してしまい、僕はサークルの中でもなんとなく浮いた存在になってしまいました。

友達作りに失敗してしまったので、空しさと焦りのような感情を抱えたまま、僕が最後にすがったのが出会い系サイトでした。
サイトを利用し始めた当初から、人妻との出会いに狙いを定めていたわけではありません。
たまたま、サイトを利用し始めてから初めに出会ったのが人妻で会ったよと言うだけの話です。
彼女は初め、自分の身分を打ち明けなかったので、僕は自分がメル友として知り合った相手が人妻であるということ自体知りませんでした。

二人の関係はメル友からスタートしましたが、お互いに話し相手を求めていたという意味で見事に利害が一致していたので、メールのやり取りに関して特に違和感はありませんでした。
年齢で言えば六つくらい離れていて、立場も全然異なる二人なので、おそらく周りの人から見れば不自然に思える関係だったかもしれません。
でも、出会い系サイトが取り持つ縁というのは、なかなか大三者に知れ渡る機会がないですよね。
自分から積極的に打ち明けない限り。
そういう秘密めいたところが、出会い系サイトのいいところなのかもしれませんけど。

彼女と知り合ったばかりの頃、送られてくるメールの内容は、ほとんどが旦那の悪口や愚痴ばかりでした。
僕は全くの第三者なので、夫婦の関係に口を出すことはしませんでした。
黙って悩みを聞いてくれる相手を人妻が求めているのだということも察していましたし。
人妻にとっても、たとえ僕に旦那の愚痴を打ち明けたところで、それが旦那の耳に入る心配はないわけです。
なにしろ赤の他人ですから。
そういう「関係の気楽さ」みたいなものが僕にとっても人妻にとっても好都合でしたね。